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これまでも折に触れてしつけとは何か?と話してきたと思います。
例えば、
しつけとは日常生活そのものである。
しつけとは犬との会話である。
しつけとは犬に生き方を教えることである、など。
これは明確な答えがあるわけではないので自分なりの答えを持っておけばよいでしょう。
今回新たに加えたいのは、しつけとは自衛である、です。(ちょっとかたい言葉ですが)
自衛とは自分を守ること。愛犬を守ること。だから迷わずやるべきこと!
これをしないのは無防備であまりにも危うい状態だと思います。
鉄壁の守りとまでいかなくても、家の鍵を閉める程度のそこそこの自衛手段を講じておくことは大切ですね。
ただし、強迫観念のように自衛にこだわりすぎると生きづらいし、バランスが何とも難しいのですが・・・!
一つポイントを挙げると、あくまで自衛であり、防衛ではないということ。
何か事が起こってから守るのが防衛ですが、自衛はあらかじめ自分を守る力をつけておくのです。
しつけは転ばぬ先の杖であり、予防であり、自衛なのです。
あえて言うと「自衛力」をつけましょう。できれば子犬の頃がおススメ!!
外の世界は危険がいっぱいだけど楽しいもの。
例えば、車は危険なので追いかけてはダメだけど、ドライブは楽しいお出掛けの始まりだと教えるべきですね。
適度な危機意識を持ち、無理なくしつけに取り組んで頂ければ幸いです♪
名前のない家事がありますよね。
今の時期だと例えば、麦茶を作る、製氷機の水補充など。(補充系が多い)
誰の担当なのか??
気付いた人がやればいいという感じかもしれませんし、ママさんが孤軍奮闘してるかもしれません!(感謝してます)
たまにうっかりしていて麦茶がない!氷がなくて水割りが飲めない!なんてことも・・・
でも知らぬ間に誰かの世話になっていたとしたら感謝の気持ちで一杯になりますね。
ちょっとした小さなことですが、けっこう後からじわじわくる大事なことです。
さて、犬のしつけにおいてもトイレトレーニング、ハウストレーニング等と明確な名前のないしつけが存在します。
例えば、細い道を歩く時に自然とリードを短く持ってませんか?
車道に飛び出さないように、通行人にぶつからないように、という配慮だと思いますが実はこれはしつけです。
言うなれば、やろうと思ってやるのがしつけであり、無意識に自然とやってるのが名もなきしつけです。
どっちもしつけであることに変わりはないのですが、意識と無意識の差があります。
上記の例だと、事故やトラブルを避ける為にリードを短く持っているわけですね。
毎回これをすることで犬は「ここは横について歩く場所」と理解していきます。
うまくいけば「散歩中は横について歩くもの」と解釈が拡大していくでしょう。
もちろん遊ぶ時は思い切り遊ぶべし!ただし道路では遊ばないと教えるのがしつけですから。
他には、ソファーから下ろせる、整列して写真撮れる、散歩中の排泄物とる時は座って待てるなど。
ん、じゃあこれはどうなんだ?という気付きを得ることが大事なのです。
名もなきしつけを意識して行うと更に効果が増すのは間違いありませんよ~♪
木を見て森を見ず。
目の前の細かい事にとらわれると全体が見えないことから、
物事はその「部分」と「全体」をバランスよく見るように、という教訓だと思います。
それが物事の本質を見極めることに繋がるのですね。
さて、犬のしつけにおいてはどうでしょう。
部分とは、肉眼で見える範囲の犬です。
例えば、散歩で他の犬に吠えてしまう場合。
「ああ、うちの犬はどうしても吠えてしまう」という一部分を見ます。
しかし、それは果たしてその犬の本質かどうか?木を見て森を見ずになっていないか考えてみましょう。
例えば、「いつも吠えるのに今日は吠えなかった」という一部分を見たとします。
「この場所だと犬に会っても吠えない」とか「子供たちだとより吠える」とか色々あります。
それらはパズルのピースのように全体のごく一部です。
まぎれもない事実だけれども真実とは限りません!
では全体とは何か?
それは過去・現在・未来の範囲の犬です。
大事なのはその犬の過去と現在を比べて何がどれだけ変わったかということ。
そう言われれば、昔に比べて今はこの部分は吠えなくなったかも、などと勇気付けられたりしませんか?
自分の気持ちを上げていくことも大事ですよ。(犬が失敗しても同調してめげない)
さらに言えば、理想の未来へ繋げるには現在何をすべきかを考えること。
そう言われれば、トレーナーに基本が大事ですよ~!と何回も言われたなぁ、と気付いたり。
その犬の歴史を見つめ、未来まで見据えることが本質を見極めるコツなのです♪
うちの子は人間の言葉が分かる。
こういう感覚を経験された方はかなり多いと思います。
どこまで分かってるのかはよく分からないけど、確実に伝わってるという感覚です。
まずその感覚は大事にしましょう!とても大切なことですから。
人間の言葉が分かる。
言い方を変えると犬は人の心を読みます。
この読心術には2種類あると思います。
まずは経験からくる読み。
人に対して、場所に対して、この時この場合は必ずこうなるという経験値からくる予感ですね。(言葉を理解するのはこれ)
もう一つは直感である勘。(未経験でも発動)
対面しただけでビビッと感じて心の中が分かってしまう超能力です。(相手によって態度を一変させるのはこれ)
犬がどこまで分かってるか?
これは「読み」と「勘」の合算ではじき出されるものですが、
付き合いの長い飼い主さんのことは、ほぼ全て分かっていると思った方がよいでしょう。(犬に隠し事はできません)
恐らく精密機械並みの精度で人の心を読む気がします。一瞬チラリと思っただけでも・・・!
しつけにおいて大事なのは、自分の本当の気持ちを犬に伝えること。
犬は「理解できる頭」と「感じる心」を持ち合わせてますのでありのままの気持ちでしつけしましょう♪