良い遊びをするにはルールを守る必要があるという所までお話しました。
では続きをどうぞ~。
遊びとは楽しみなのですが、楽しみ方がポイントということ。
誰かに迷惑をかけるようではよい遊びとは言えないし、楽しくなければよい遊びとは言えません。
言い換えれば、
①遊びにはしつけの要素が含まれる。
②楽しければ何でも遊びになり得る。
ここでひとつ、私達の場合の「遊び」と「スポーツ」と「仕事」について考えてみましょう。
遊びは想像力と創造力を豊かにします。
子供の頃、自分たちで遊びのルールをアレンジしたり、オリジナルゲームを考案したりしませんでしたか?(え、私だけ?)
勝っても負けても楽しかったね、で終わるのが遊びです。
でもルールを守らない子がいると一気に興ざめし、つまらなくなるのでやがてその子とは誰も遊ばなくなります・・・
ケンカしたり仲直りしたりしながら、そんなこんなで友達ができたり、人付き合いのコツを覚えていくわけですね。
次に、スポーツは基本的には勝つか負けるかの勝負の世界です。でも楽しむという遊びの要素も絶妙に混じっている。
しかし、ただ楽しめればいいというレベルだとしたら、もはやスポーツではないでしょう。
「絶対に負けたくない」という気概をもってこそスポーツです。勝つ為の努力をし、戦略を学び、負けて挫折を知ります。
要するに教育的要素もあるのですね。(だから教育ママも遊びは毛嫌いするがスポーツは何故かOKする)
勝つことよりも負けることから学びがあります。世の中、楽しいことばかりではないという現実があるということ。
最後に仕事ですが、これは生きがいであり、生き方です。
労働の対価として賃金がでる、生産的な活動です。つまらなくても、嫌でも仕事はしなければいけないわけですが、
それだけでは生きがいにはならないですね。
どんな仕事も楽しむという一種の遊び心が求められるのだと思います。(決してふざけるわけではなく!)
お金とか食べ物とか、物理的なものもすごく大切なのですが、
それより得ることが難しいのが生きがいです。心が満たされているかどうかは人生(犬生)の豊かさに関わることです。
愛犬にお家で1日中過ごしていてね、自由にしていいからね、このオモチャ噛んでね、と言っても・・・ヒマですから~!
仕方なく、現状を打破するべく、犬自身が「遊び・スポーツ・仕事」を開発してしまいます・・・!
窓の外に向かって吠えまくり通行人を追い払う仕事や、靴下をたくさん奪い取るスポーツや、テーブルの脚をガジガジする遊びや・・・
これらはやはり総じて悪い遊びですね。(あくまで人間の都合ですが)
愛犬の仕事について例えるならば、
あなたのお家→会社
家庭犬→職業
癒す→仕事
となりますね。癒すどころか日々の暮らしが悩みの種となるような非生産的活動になってないか?
愛犬にとって生きがいとなるような楽しみは何か?
業務内容を教えるのは一体誰か~??
結論、犬の正しい遊び方はルール(主従、社会)を守りながら楽しむことが前提ですが、遊びそのものに決まりはありません!
夢中になるのならばそれで良いと思います。飼い主さんと遊ぶことに夢中になるのならそれが「最高の遊び」と言えるでしょう。
何気ない生活の中にも楽しみを見出すような遊び心を♪
お知らせ
遊びは有害なものでしょうか?
いえ、そんなことはありませんね。
遊びとしつけは同格と言っても良いくらいです。よく遊び、よく学び、健全に育っていくわけですから。
遊びたい欲求があるのは正常です。もちろん悪い事ではありません。
しかし、よくある失敗パターンとして、
遊んでばかりいて勉強がおろそかになる・・・これはダメです。(しつけようとしても結局遊びになる)
ダメだけど遊びを禁止するのはもっとダメです。(限定的にはOK)
そんな2頂点の考え方ではなく、「遊び方」を丁寧に教えるべきですね。
勉強する時間が減ったとしてもそれ以上に遊ぶことのメリットの方が大きいのです。
勉強したら遊べる、遊んだら勉強する、この切り替えをコントロールできないと!(理性と本能)
「しつけが大好きな犬」や「勉強が大好きな子供」がいたとしても、
「遊びが嫌いな犬&子供」はいません。(内容や相手は選びますよ~)
遊びは子供時代に推奨してでもやってもらった方がいいと思います。
何故、遊びが大切かと言うと、
遊びは「楽しみを知ること」だからです。遊ぶことで楽しみを「自分で獲得」していくのですね。
例えば、飼い主さんの手を甘噛みするとして・・・
これが楽しい!と犬が思えば、手はオモチャになり、飼い主さんはさしずめ動くオモチャ?
これは悪い遊びです。(飼い主さんが獲物であり、やがてハンティングされる運命に・・・!)
悪い事を楽しいと感じさせてしまったら大変です。(直るのでご心配なく)
良い遊びは、
オモチャをかじること、持ってきては投げてやる遊び、引っ張りっこ遊び、追いかけっこ、プロレスごっこ、
飛んだり、跳ねたり、くぐったり・・・枚挙にいとまがありませんね。
これ全部、擬似狩猟遊びです。(獲物をとらえる動作)
ピーピーボールは獲物の鳴き声であり、転がるボールはネズミ?空飛ぶフリスビーは鳥?なんでもかまいませんが。
しつけは理性を求めますが、遊びは本能を刺激します。
遊びは本能的な行動なので頭では完全には制御しきれないもの。無理やり抑えると必ず反動がくるでしょう・・・!
問題は遊び方です。
遊びの中にもルールがあります。
例えば、「噛んでいいもの・悪いものを区別すること」「出せと言われたらオモチャを出すこと」などですね。
ルールが守れないのならば、それがそのまま悪い遊びに繋がるでしょう。
今日はここまで。続きはまた明日です。
会社の同僚と車で取引先に行くとします。そんなに親しい間柄ではないので道中何を話すか・・・(ややユウウツ)
まずこの後の仕事の話をしてみます。続きまして会社のことや、プライベートのことや、天気のこと・・・
何も話すネタがなくなってもまだ取引先には着きません・・・!
一瞬、沈黙の時間帯ができ、なんとなく気まずい雰囲気になる・・・
皆さんこれに似たような経験はありませんか?
人数が多ければ多いほどこの沈黙はつらいもの。
「何か話さなければ」というプレッシャーを感じてしまうからです。
さて、犬にはこういうプレッシャーはあるでしょうか?
皆無ですね。
「気を遣う」というのは人間だけです。
「優しさ」も同じことですね。
この犬は優しい子です、何をされても嫌がらない優しい子なんです、というのは人間の解釈に過ぎません。
では反対に、厳しい子はいるのでしょうか?ちょっと何かあればすぐ怒る子?
この場合は厳しいなどとは言わないですね。怒りっぽい子とか、やんちゃな子などと「勝手に」解釈されます。
優しさの定義はあいまいです。
厳しさも愛情のひとつだとしたら、優しさも厳しさも根本は同じになります。
大切なのは「考える」ことではないでしょうか?
安易な優しさは相手を傷つける場合もあるし、あまり良い結果には繋がらないと思います。
犬は考えるという行為が苦手です。
「ここは気を遣うべき」とか「もっと優しくなりたい」などと考えてやっているわけではないということ。
だけど、
「この人は優しい人だなぁ」と感じることはできます。
「自分のことを考えてくれているなぁ」という雰囲気は察します。(意味までは分からないけど)
究極を言えば敵か味方かと言えば、
完全に味方だなっ!!と。
なぜ味方なのか?本当は敵じゃないのか?などとは考えないのです。(犬は疑わない)
犬にあなたの優しさ(厳しさ)を伝えるには、しっかり犬のことを考えた上で味方になってあげればよいのですね♪
今回は特別に2組同時にお預かりしました!
ということで、
くう君とふうた君です。
男同士、しばらくの間仲良くしようぜ!
動物病院のしつけ教室のデモ犬を2頭とも務めてくれました!(とても立派でしたよ)
そして別の日は静かにカートに乗ってお買い物しました♪
人の前や犬の前で作業する、待機する、この両方できてしつけが成ってくるのですね。
西武ドーム(メットライフドーム)前にて散歩。
狭山湖まで足をのばしたり。(ふうた)
フリスビーで遊んだり。(ふうた)
おじさんの釣りを見物したり。(くう)
散歩や遊びは、心の栄養補給!これは愛犬の為の時間です。ついでに私も楽しみます♪
さて、ここからが本番!
いざ高尾山へ。
一生懸命に登る2頭。
先は長いぞ。
高尾山は雪がけっこう残ってまして、
くうは冷たそうに足を上げ、ふうたは雪を食べようとしてます・・・
性格はそれぞれですね~。
そして・・・一時間半かけてようやく頂上に到着~!!
雄大な景色に癒され、疲れもぶっ飛びます。
犬達は色んな登山客の方に偉いね~、可愛いね~、と褒められまくり、ご満悦♪
短期間でしたが大きく成長した2頭でした!!
「言いたいことは正直にはっきり言う」これが犬の基本スタイルです。
ストレートに言うし(吠える)、正直に行動するのが犬ですね。
対しまして私たち人間ですが、
相手を思いやって遠慮することもあれば、ちょっとした嘘をつく時もあります。
「言いたいことを言わない時もある」「嘘を言う時もある」ということです。
これが犬からしたら「?」になります。この差がコミュニケーションのすれ違いになりやすいのです。
かわいそうだから叱らないとか、そんなに褒めたくないけど義務的に褒めるとか・・・
こういうのをやめれば今より少しは犬とうまくコミュニケーションとれるかもしれませんね。
ということで、本音と建て前があるのは人間だけです。
動物である犬は本音しかありません!
シンプルに、吠えたいから吠えるし、咬みたいから咬むのです。
それが何らかの利益に繋がっているからやり続けます。(嫌なことを回避できるとか)
トラウマという考え方がありますが、厳密にはこれは人間特有のもので犬には当てはまらないと思います。
便宜上、「トラウマになるからやめましょうね」とか言いますが本当はトラウマ(学習の一種)など犬にはありません。
この子には過去にこんなことがあり、トラウマがある!という飼い主さんの思い込みが皮肉にも犬をがんじがらめに縛りつけます。
犬は人間ほど過去にはとらわれないのです。(学習はするがとらわれない)
現在が最も重要なのですね。もしトラウマのような問題があるならば「現在の問題」としてとらえることが大事です。
一方で人間はそんなに単純ではありません。
本音とは裏腹の行動を普通にとりますし、過去にとらわれることもしばしば・・・
もしあなたが何か問題を抱えていてつらいとしたら、
ちょっと愛犬に助けてもらいましょう♪
過去にとらわれない犬の生き方はきっと癒しになるはずですから。
多摩市のこうご動物病院にてしつけ教室を開催しました!
こちらの病院では6年間ほどしつけ教室を開かせて頂いてますが、
今回、新たな試みとして火曜平日クラスを実施したのでご紹介致します。
参加してくれたのは、ヨークシャーテリアのベリー君、マルチーズの福丸君です。
月3回のレッスンでしたが、2頭は成長できたでしょうか??
たった3回!
されど3回!
2頭ともかなり成長したと思います♪
しつけというのはとかく誤解されやすいもの。
厳しいとか、つらいとか・・・どうしても負のイメージがつきまといます。
今回の平日クラスでは基本を中心にレッスンしましたが、
しつけのイメージをポジティブなものに変えることが狙いでした。
イメージは本当に大事です。
愛犬があなたやしつけに持つイメージは?
第一印象が良ければ、「心を掴んだ」ということ。
もし掴みそこねても、また掴みにいきましょう。
つまりイメージ(意識)を変えることです。
いや、うちの犬は我慢なんてトンデモナイ!
待つことがどうしても苦手で・・・吠えるのも我慢できないし、「〇〇」が我慢できない子なんです。
なんてね・・・本当ですかね~?
それならば・・・吠えるのが我慢できない(とされている)犬ですが、24時間ずっと吠えてるわけじゃないですよね!?
絶対に何か「きっかけ」や「スイッチ」があるはずです。
例えば、あなたがすごく動物好きで、ペットショップに行ったら子犬と運命的に目が合ってしまったとします。
これがきっかけで今の愛犬がいる方も多いかもしれませんね。
それはいいとして注目すべきは、「きっかけがあって物事が動き出す」ということです。
吠えてる犬はきっかけがあって吠えてます。(吠えることで何かメリットがある!)
ではそれは何か?
きっかけはささいな事でしょう。ちょっと不安だった、ちょっと怖かった、ちょっと怪しかった、ちょっと嬉しかった・・・など。
「ささいなこと程、見過ごせない大事に変化します」
人間同士だって、
「たかが」これしきの事なのに・・・
「されど」この場合は・・・
何故分かってくれないの?と、これではお互いに不満が募ります。
ささいなこと程許せないものですね。(大きな出来事なら同情や共感もできますが)
衝突する前段階として、ちょっとしたすれ違いから、なにがしかの誤解が生まれます。
これをやったけど見過ごされた・・・(やってもいいんだと安心する)
あれをやっても許された・・・(じゃあ好きにしていいのかなと勘違いする)
意図せず、こんな誤解を与えてしまうと・・・犬は吠えることでメリットを感じ、間違った方向に育ってしまうのです。
「まあ、これぐらいならいいか」「こんなくらいなら許されるだろう」
これは禁物です。油断大敵です。
結局、後で叱ることになりますから。それもすごく中途半端に。最後は犬のせいにするか、自分を正当化して諦めるのがオチです。
気持ちだけが先行し、技術や知識が追い付いていない状態なのでしょう・・・!
我慢とは、
「満たされて初めて達成可能なものです」
かと言ってすぐに要求を満たすのではなく、ゴールにつくまでの「労力」は味わってもらう必要があります。
ゴールがあるから頑張れるのです。(フルマラソンのゴールがなければ誰が走れますか?)
終わりがないのが本当の終わりなのです。(頑張る意味がなくなる)
甘噛みする子はオモチャを噛ませてあげましょう。噛みたい欲求はアイコンをとらせた上で満たすこと。そして手や足は絶対に噛ませない!
吠える犬は余分なエネルギーを発散させてあげましょう。玄関出る時にアイコンとらせて、散歩や遊びで発散させるもよし!
怖がる犬は安心させてあげましょう。単純になだめるのではなく、恐怖心を騙すくらいのリーダーシップを発揮し対処の仕方を教えることが肝要!
愛犬がしっかり我慢できるように適切に欲求を満たしてあげましょう。(労力を与え、労う)
楽しみは「あ・と・で」また必ず来るのですから♪