人は失敗を恐れるものです。
羹に懲りて膾をふく(あつものにこりてなますをふく)
これは肉のスープが熱かったのに懲りて生肉の刺身まで息をふきかけるような過度に失敗を恐れることのことわざです。
さて、犬もこのようなことはあるでしょうか?
ある恐怖体験が後々まで影響を及ぼすことは確かにありますね。度が過ぎるとトラウマと言われるような状態になります。
そこまでいかなくても、罰を与えられた学習の結果として行動が改善することもありますね。
もちろん行動が改善したらすかさず褒めてフォローするわけですが、小さな恐怖体験は動機づけとして必要だったりするものです。(おやじのゲンコツ的な)
やはり犬も失敗を恐れるということ。
問題は過度に失敗を恐れることであり、適度に失敗を恐れることはむしろ望ましいのだと思います。
同様に、過度に失敗を恐れないのは問題であり、適度に失敗を恐れないことは望ましいでしょう。
では、犬にとって失敗とは何でしょうか?
普通に考えると目的を果たせなかったり、しくじったりしたら失敗したと言いますね。
例えば、食べ物を得ようとしたが、得られなかった。これは失敗のように見えますが、学習のきっかけにもなり得ます。
あぁ・・・待ての指示を無視してがっついて食べようとしたらダメなんだ、とか。
何でもそうですがポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかの違いです。
上記の例だと、食べ物を得られなかったことがすぐさまトラウマになるようなことはちょっと考えづらいですね。
つまり失敗を過度に恐れる、その心配(トラウマ)はないということ。
例えば、他人に威嚇して吠えかかるならばきちんと叱ってとめるべきですね。
飼い主さんに叱られても全然とまらない場合、犬は失敗と認識できてないことになります。(見事、追い払う目的を果たせてしまっている!)
つまり失敗を過度に恐れてない、こういう状態です。これは問題あり・・・!
犬は失敗を失敗と認識できればちゃんとやらないように努めるもの。
飼い主さんが気を付けるべきは、失敗の誤認と失敗を怖がりすぎること。
失敗から学ぶことが多いように、犬にもちゃんと失敗を経験させないと調子に乗ります。で、あとで手痛いしっぺ返しをくう。
失敗は毒にもなるけど薬にもなるので愛犬にもしっかり考えた上で処方してあげましょう♪
お知らせ
ここにゴミがあるとします。
床にゴミが転がってます。よく見るとあちこちに散乱しているようです。
一つだけだとただのゴミも複数個が散乱しているとその辺り一帯がゴミ化します。
カラスに荒らされたゴミ集積所がその好例ですし、たまにテレビでやってるようなゴミ屋敷も然り。
あるいは犬の「落し物」がよく落ちてる道も「落し物ロード」となりますね・・・
お花見やディズニーランドのパレード観覧の場所取りは、人と場所の一体化です。
さて、では犬との一体化とは?
場所ならば敷物をしいて座ってればそれで完了ですが、犬の場合はそんなわけにはいきません。
何故かと言うと、犬には感情があるからです。
一緒にいて楽しいか?もしくは楽しくないか?
一体化してるか?もしくは分離してるか?
これは意志疎通できてるかどうかがポイントです。身体ではなく精神が重要ということ。
もう少し踏み込んで考えてみると、
犬の気持ちの中にあなたがいるかどうか?
逆にあなたの気持ちの中に犬がいるかどうか?
お互いに気持ちが一体化するほどに心に居座ることです。
「心の場所取り」とお考え頂ければ分かりやすいかと。
犬の心が他の何かに占領されないようにあなたの場所をたっぷり確保しときましょう!
最後に、子育て四訓にこうあります。
「乳児はしっかり肌を離すな」
「幼児は肌を離せ、手を離すな」
「少年は手を離せ、目を離すな」
「青年は目を離せ、心を離すな」
犬に対しては、肌→抱っこ、手→リード、目→アイコンタクト、に替えればほぼ意味は通るかと思います。
犬との一体化には段階があり、まず抱っこ、次にリード、次にアイコンタクト、最後に心を尽くして一体化することを目指しましょう♪
7日間のお泊りを終えたモモタロウ君です。
来た時とは別の犬に変身しました~!
しかし・・・!まだまだ油断は禁物です。
たった一週間で変わるのは上っ面だけ。本番はこれから始まるのです。
こういう鎖を飛ぶのが好きなモモタロウ。
なるほど、やっぱこういうの好きなんだね、と私も彼のことを知ったばかり。
大型犬は怖いみたいです。
でも!興味はある!怖いけど楽しいのをスリルと言いますね。
小型犬とも絡みます。
恐怖心より、好奇心のが勝ってるので積極的に匂い嗅ぎますね。
色んな犬と触れ合うと次第に慣れていくでしょう。
玉川上水沿いを2時間歩きました。
ペースが全く落ちない・・・!スポーツ選手のように俊敏で体力あり。
愛犬の性質を掴むことが大事です。
一日目は指一本触れなかった子ですが、7日目にはこの通り。
顔拭き、足拭き、ブラッシングなどのケアもクリア。
とりあえずきっかけは作りました。
「これで直った」ではなく「ここからしっかりとトレーニングを始める」という認識が最も重要ですね。