今回は特別に2組同時にお預かりしました!
ということで、
くう君とふうた君です。
男同士、しばらくの間仲良くしようぜ!
動物病院のしつけ教室のデモ犬を2頭とも務めてくれました!(とても立派でしたよ)
そして別の日は静かにカートに乗ってお買い物しました♪
人の前や犬の前で作業する、待機する、この両方できてしつけが成ってくるのですね。
西武ドーム(メットライフドーム)前にて散歩。
狭山湖まで足をのばしたり。(ふうた)
フリスビーで遊んだり。(ふうた)
おじさんの釣りを見物したり。(くう)
散歩や遊びは、心の栄養補給!これは愛犬の為の時間です。ついでに私も楽しみます♪
さて、ここからが本番!
いざ高尾山へ。
一生懸命に登る2頭。
先は長いぞ。
高尾山は雪がけっこう残ってまして、
くうは冷たそうに足を上げ、ふうたは雪を食べようとしてます・・・
性格はそれぞれですね~。
そして・・・一時間半かけてようやく頂上に到着~!!
雄大な景色に癒され、疲れもぶっ飛びます。
犬達は色んな登山客の方に偉いね~、可愛いね~、と褒められまくり、ご満悦♪
短期間でしたが大きく成長した2頭でした!!
2017年 3月
「言いたいことは正直にはっきり言う」これが犬の基本スタイルです。
ストレートに言うし(吠える)、正直に行動するのが犬ですね。
対しまして私たち人間ですが、
相手を思いやって遠慮することもあれば、ちょっとした嘘をつく時もあります。
「言いたいことを言わない時もある」「嘘を言う時もある」ということです。
これが犬からしたら「?」になります。この差がコミュニケーションのすれ違いになりやすいのです。
かわいそうだから叱らないとか、そんなに褒めたくないけど義務的に褒めるとか・・・
こういうのをやめれば今より少しは犬とうまくコミュニケーションとれるかもしれませんね。
ということで、本音と建て前があるのは人間だけです。
動物である犬は本音しかありません!
シンプルに、吠えたいから吠えるし、咬みたいから咬むのです。
それが何らかの利益に繋がっているからやり続けます。(嫌なことを回避できるとか)
トラウマという考え方がありますが、厳密にはこれは人間特有のもので犬には当てはまらないと思います。
便宜上、「トラウマになるからやめましょうね」とか言いますが本当はトラウマ(学習の一種)など犬にはありません。
この子には過去にこんなことがあり、トラウマがある!という飼い主さんの思い込みが皮肉にも犬をがんじがらめに縛りつけます。
犬は人間ほど過去にはとらわれないのです。(学習はするがとらわれない)
現在が最も重要なのですね。もしトラウマのような問題があるならば「現在の問題」としてとらえることが大事です。
一方で人間はそんなに単純ではありません。
本音とは裏腹の行動を普通にとりますし、過去にとらわれることもしばしば・・・
もしあなたが何か問題を抱えていてつらいとしたら、
ちょっと愛犬に助けてもらいましょう♪
過去にとらわれない犬の生き方はきっと癒しになるはずですから。
多摩市のこうご動物病院にてしつけ教室を開催しました!
こちらの病院では6年間ほどしつけ教室を開かせて頂いてますが、
今回、新たな試みとして火曜平日クラスを実施したのでご紹介致します。
参加してくれたのは、ヨークシャーテリアのベリー君、マルチーズの福丸君です。
月3回のレッスンでしたが、2頭は成長できたでしょうか??
たった3回!
されど3回!
2頭ともかなり成長したと思います♪
しつけというのはとかく誤解されやすいもの。
厳しいとか、つらいとか・・・どうしても負のイメージがつきまといます。
今回の平日クラスでは基本を中心にレッスンしましたが、
しつけのイメージをポジティブなものに変えることが狙いでした。
イメージは本当に大事です。
愛犬があなたやしつけに持つイメージは?
第一印象が良ければ、「心を掴んだ」ということ。
もし掴みそこねても、また掴みにいきましょう。
つまりイメージ(意識)を変えることです。
いや、うちの犬は我慢なんてトンデモナイ!
待つことがどうしても苦手で・・・吠えるのも我慢できないし、「〇〇」が我慢できない子なんです。
なんてね・・・本当ですかね~?
それならば・・・吠えるのが我慢できない(とされている)犬ですが、24時間ずっと吠えてるわけじゃないですよね!?
絶対に何か「きっかけ」や「スイッチ」があるはずです。
例えば、あなたがすごく動物好きで、ペットショップに行ったら子犬と運命的に目が合ってしまったとします。
これがきっかけで今の愛犬がいる方も多いかもしれませんね。
それはいいとして注目すべきは、「きっかけがあって物事が動き出す」ということです。
吠えてる犬はきっかけがあって吠えてます。(吠えることで何かメリットがある!)
ではそれは何か?
きっかけはささいな事でしょう。ちょっと不安だった、ちょっと怖かった、ちょっと怪しかった、ちょっと嬉しかった・・・など。
「ささいなこと程、見過ごせない大事に変化します」
人間同士だって、
「たかが」これしきの事なのに・・・
「されど」この場合は・・・
何故分かってくれないの?と、これではお互いに不満が募ります。
ささいなこと程許せないものですね。(大きな出来事なら同情や共感もできますが)
衝突する前段階として、ちょっとしたすれ違いから、なにがしかの誤解が生まれます。
これをやったけど見過ごされた・・・(やってもいいんだと安心する)
あれをやっても許された・・・(じゃあ好きにしていいのかなと勘違いする)
意図せず、こんな誤解を与えてしまうと・・・犬は吠えることでメリットを感じ、間違った方向に育ってしまうのです。
「まあ、これぐらいならいいか」「こんなくらいなら許されるだろう」
これは禁物です。油断大敵です。
結局、後で叱ることになりますから。それもすごく中途半端に。最後は犬のせいにするか、自分を正当化して諦めるのがオチです。
気持ちだけが先行し、技術や知識が追い付いていない状態なのでしょう・・・!
我慢とは、
「満たされて初めて達成可能なものです」
かと言ってすぐに要求を満たすのではなく、ゴールにつくまでの「労力」は味わってもらう必要があります。
ゴールがあるから頑張れるのです。(フルマラソンのゴールがなければ誰が走れますか?)
終わりがないのが本当の終わりなのです。(頑張る意味がなくなる)
甘噛みする子はオモチャを噛ませてあげましょう。噛みたい欲求はアイコンをとらせた上で満たすこと。そして手や足は絶対に噛ませない!
吠える犬は余分なエネルギーを発散させてあげましょう。玄関出る時にアイコンとらせて、散歩や遊びで発散させるもよし!
怖がる犬は安心させてあげましょう。単純になだめるのではなく、恐怖心を騙すくらいのリーダーシップを発揮し対処の仕方を教えることが肝要!
愛犬がしっかり我慢できるように適切に欲求を満たしてあげましょう。(労力を与え、労う)
楽しみは「あ・と・で」また必ず来るのですから♪
今回は深大寺まで足をのばして、皆でおそばを食べてきました~!
・・・その前に、まずはトレーニングで汗を流します!
毎度おなじみ、くるみ君です。
車酔いは完全に克服したので次は他の犬に慣れさせてます。
犬が苦手な子でも、次第に慣れていくものですよ。
総勢11頭で2時間ほどみっちりトレーニングした後は、
深大寺をしばらく散策して人込みに慣れさせつつ、お腹がペコペコになったところで・・・
手打ちそばの「松葉茶屋」さんにてお待ちかねのランチタイム♪
おろしなめこそば。(私は写真撮り忘れたのでよもぎママのを拝借)
そばは細めでコシがあって美味でした~。
犬たちにもお水のサービスあり!団体でも快く受け入れてくれたのですごく有難かったです!
こんな感じでトラブルもなく、無事にみんなでランチ終了♪
愛犬の限界を決めないでチャレンジすることで色んな経験ができるのですね。(あきらめも時には必要)
トレーニングは犬たちにストレスかかることも多いですが、
トレーニングは犬たちの可能性(世界)を広げることは間違いないです。
吠えるから出かけない?もったいないですよ~!
大丈夫、一緒に解決方法を探しましょう♪
本音とは裏腹に行動してしまう・・・
わざと言う事に逆らってしまう・・・
そんな天邪鬼な性格を犬も持っているでしょうか?
天邪鬼をすご~く悪い意味で解釈すると犬にはあてはまらないと思いますが、(悪意でおとしめるような)
「何かをおすすめされると嫌になるけど、禁止されるとつい手を出したくなる・・・!」
私達も理屈ではなく、こういう部分がありますね。犬にもこれはあると思います。
別にわざと逆らってるわけではないのですが、何となく気がすすまないとか、
ダメと言われると何故だか興味をそそられる、みたいな。(不思議ですね~)
例えば、
ごはんを食べない犬の場合、
飼い主さんは心配のあまりあれやこれやとトッピングを試みます。(チーズやささみとか)
それでも食べてくれないと手で食べさせてやったりと至れり尽くせり。
終いにはごはんは常に置いておくという始末・・・
「食べさせよう、食べさせよう」とおすすめすればする程、犬は食事が嫌になります。
老犬を除いて健康な犬ならば、普通はすぐ食べます。食べないのはお腹が減ってないか、ストレスでしょう。(無理やり食べさせられるという?)
そんな場合は、思い切って一回、食事を抜いてみてください!
禁止されればそそられるのです。単純にお腹もすきますし。(これでも食べないならば何かしらのストレスが原因でしょう)
押してもダメなら引いてみる。押しの一手だけでは問題は解決されないのです。
先程の例だと、ごはんをすぐに食べられた→ご褒美としてチーズをあげる、この方が理に適ってますね。
次に、人(犬)のものが欲しくなる天邪鬼さんもいます。
例えば、
多頭飼育の場合、犬同士で遊んでいても結局ひとつのオモチャを取り合ってしまうものです。(各々のオモチャはあるのに!)
これはオモチャそのものに絶対的価値があるのではなく、相手がいて新たな価値が生まれるわけですね。(競争して勝ちたい)
だからわざと嫌がらせでそうしてるわけではなくて、この子とこの子の場合はこうなるという受け止め方をしましょう。
要するに相性の問題です。まあ別々で遊ばせてもいいわけですし、オモチャを使わない遊び方に変えれば一緒に遊べるかもしれませんし。
「人のもの」という禁止事項が欲しくなる原因なのです。
「あなたのもの」というおすすめ事項はノーサンキューの場合もあるということです。
節度なくべたべた撫でてやるのはノーサンキューであり、適度に離れる時間があるから共に過ごす時間が有難く感じるのです。
天邪鬼という心理があるということを頭の片隅に入れておくとトレーニングの時にも役立つかもしれませんよ♪
またまた遊びに来てくれましたセサミ&エピのコンビ!
多摩湖を散歩して気分転換♪
2頭で足並みそろえて歩くのは意外と難しい。
瑞穂の辺りや、入間のアウトレットにも出掛けました!
音に敏感なところがあるので慣れさせましょう。
経験を積むことは大切ですが、それだけではダメです。
しつけは「学び」です。
なぜそうなるのか?どうしたら良いのか?何がダメなのか?
理論付け、体系化して愛犬に教えていくのが犬のしつけです。矛盾が発生すると理解できません。
犬を飼って、何年経とうが、しつけを勉強しなければ「飼い主一年生」のままです。ピカピカの♪
同一犬種の2頭目でこんなはずでは・・・となるケースが多いですね。
しつけを勉強すれば、
「あぁ、あれはこんな意味だったんだ」
「これは思っていたのと全然違った」
という風に、自己流では分かり得ない真実に気付くこともあるかもしれません。
つまり、飼い主さん(人間)ですら、経験(飼育)だけではダメですよ、ということなのです。
主従関係と言うとちょっと抵抗感ある方も多いかもしれませんね。
しかし初めに押さえておかなければいけない前提として、犬は主従関係でしか従うことはありません!
犬は犬であり、人は人であります。どちらかが主人になるしか共存の道はありません。(その上で限りなく対等に友達親子みたいになればOK)
毎年ニュースになるような悲しい事故が起きてしまいますが、例えば家族の誰かが愛犬に噛まれたらどうしますか?
どれだけ愛犬が可愛くても優先されるべきは基本的には人です。(人に過失や責任がある場合もあるが)
何故そんなことになったのか・・・真剣に考える必要があるでしょう。
主従関係の他にも上下関係や信頼関係など、犬のしつけに関連する言葉がありますね。
まず主従関係ですが普通に解釈すると、「主人と従者の関係」です。
あなたと愛犬のどちらが主人か??がポイントとなります。
愛犬がご機嫌ななめの時には唸るとか、眠い時は怒りっぽいとか・・・!
これはそのことを正当化する理由になりません。
これこそが主従関係の現れであり、今いる位置です。
一応、上下関係はあるのかも(ないかも?)しれませんが、主人には成りきれてません。
普段はいい子だとしても、いざとなれば逆らうのは「従者同士の上下関係」に過ぎないのです。
主人とはあちら側であり、従者とはこちら側です。
家族全員が主人になるべきです。明確な順位付けはさておき「言う事を聞くか・聞かないか」が判断基準です。
すごくシンプルなのです。例外はありませんよ~!
次に信頼関係についてです。
これは「お互いを信じ合う関係」ということですね。
主従関係とは別系統で、信頼関係は存在します。主人でも従者でも、上でも下でも構いません。
「信頼するか・しないか」の関係です。
言う事を聞くかどうかは別として愛犬を信頼するならば、それはそれで素晴らしいことだと思います。
ただ、「飼い主さんが我慢して過ごすような日々」は望ましくはありません。
望むべきことは、
「お互いに信頼し合い、健全な主従関係を築くこと」です。
愛犬はあなたのことを信頼してくれてますか?
信頼とは「お互いに信じて頼り合うこと」です。一方通行ではなく、双方向なのですね。
あなたは愛犬のことを守ってばかりではないですか?
たまには頼ってもいいのですよ、お互い様ですから。(言う事を聞いてくれたらどんなに助かるか!)
最後にまとめますと、
信頼関係は信じて頼るか否か、あなたと愛犬の双方向のやり取りである。(精神的・理想的)
主従関係は従うか否か、ただそれだけのシンプルなやり取りである。(身体的・現実的)
理想の飼い主像は、
「愛犬を信じて頼る。愛犬に信じられて頼られたらちゃんと応えてあげる人」です。
これがすなわち健全な主従関係なのです。
回り続けるコマのように、主従関係はバランスが大切です。(コマを回すのはあなただが、コマは犬である)
軸がぶれればコマはあっという間にバランスを崩し、止まってしまいます。
えらぶったり、反対にへりくだったりするのは簡単ですが・・・
信頼のもとに(コマは回ると信じる)、バランスをとりながら(コマを回す技術)、
主従関係とはどう在るべきかを追求する姿勢(絶えず挑戦すること)が求められるのだと思います。
あなたなりに「主従関係」と向き合って頂ければ幸いです♪