2018年 1月
知性の一つ、判断力の磨き方までお話しました。
次は想像力についてですね。
では続きをどうぞ~!
想像力を磨くには、これははっきり言って、思い切り遊ぶことです!
犬同士の遊びなどで犬社会を学ぶわけですが、どれだけ噛んだら&噛まれたら痛いのかなどを知ります。
遊べば賢くなるのです。
子供の知育玩具というのがありますが、ああいうので大人が想定した遊び方をさせるよりも、(遊びの糸口だけ与えれば充分)
子供が自由な発想で遊ぶことが本当の知育に繋がると思います。(想像力&創造力)
ごっこ遊びとかいいですね~。設定とか一生懸命に考えちゃったりして頭けっこう使いますよね。
ついでなので触れますが、
子供のしつけで教えることに、じゅんばんこ、かわりばんこ、はんぶんこ、などがあります。
他者との協調性を育む狙いがあるわけですが、想像力がないとこういうしつけもなかなか進まないです。
人の痛みや悲しみが想像できないならば順番守る意味も分からないでしょう・・・!
話しが脱線しましたが、
犬の場合、例えば仔犬というのは何を与えてもガジガジ噛みますね?
自由にガジガジさせてやりたい所ですが、そうもいきません。
噛んでいい物といけない物は最初に教えるべきしつけです。
なぜならば、噛むのは遊びでもありますが、本気(危険)にもなり得るからです。もろ刃の剣なんですね。(車の運転と一緒で楽しいが危険でもある)
噛んでいいのは犬用のオモチャだけ。それで遊ぶことが鉄則です。
そして想像力を磨くポイントは「飼い主さんと楽しく遊んだ!」という先行体験を積ませることです。(一人遊びとは区別する)
次回に「あぁ!あの楽しいやつですね!」と前回の体験を想像するようになります。
ボールやフリスビーを見ただけで狂喜乱舞するような♪
でも年がら年中、ボールが床に転がっていたら、現物がそこにあるので想像力もへったくれもありませんね・・・
キーワードは「楽しさ」です。
遊ぶのは楽しい。しつけも楽しい。この人といると楽しい、と思わせたらしめたもの!
イメージ戦略と言えばかっこよすぎですがね。(これも大事)
最後に、
犬というのは私達が思っているよりインテリジェンスです。問題行動の多くはまあ実は分かっててやってます。(その証拠に相手見るはず)
そういう悪知恵が働くのですが、これも知性の一つだから仕方ない。
ただ、知性というのは磨けばさらに光るものです。
知性において犬の一歩、二歩、上を行けるように私達もしつけに有効な知恵を絞りだしましょう~♪
うちの子に知性なんて立派なものあるのかしら?と首を傾げてるあなた!
大丈夫です。全ての犬にはちゃんと知性が備わっています。
悪知恵だって知性のうちですし・・・まあそれをいい方向に向けてあげればOKかと。
もともと持ってる知性をさらに磨いてあげれば犬は今よりもっと賢くなれます!
ではまずは「知性」とはどういうことか考えていきましょう。
「知識」や「知能」など似たような言葉もありますね。
「理性」とか「感性」もあります。
まあ難しく考えないで、ひらたくいきましょう~!
まず理性ですが、犬は動物なので初めは本能しかありません。欲望と言ってもいいでしょう。
人間だって動物ですが道徳教育を受けることで理性を獲得します。
狼少女のように狼に育てられた人間だと狼のように振舞うもの。理性は育った環境や文化、受けた教育によって違ってくるのですね。
ということで理性は知性と同じく考える力のことですがその前提となるのは道徳や道理です。
次に知能です。犬にも知能はありますが人間のそれと比べると低いです。次元が全く違います。
人工知能というのもありますが、人間に近づきはすれど人間にはなれず。
しかし、人工知能の方が優れているのは、知識量や正確性です。計算だって一瞬で出ますね。疲れたりしないし。
いつかは心を獲得し、人間を超えるのか??これはSFの世界ですね~!
さて犬の世界に戻ると、知性とは考える力のことです。
その最高峰は判断力と想像力だと思います。学習や経験から得た知識(知ること)がその基準になる。
感性とは感じる力のこと。味わう力であり、表現する力とも言えます。これも非常に奥深いものですが今回はパスします。
では言葉の意味はこれくらいにして、犬の知性を磨くには?という本題に入っていきましょう。
まずは判断力から。
キーワードは「制限」です。
例えば、あなたにお金が無限にあったとしたら、使い道は何も考えずに好きな物を好きなだけ買うでしょう。
羨ましい話しではありますがこれではいけません。限られたお金の中で何が必要かを考えた上で買うから知性が磨かれるのです。
そこに「判断」が存在します。その買い物が成功でも失敗でも判断力は磨かれていくのです。(失敗したら勉強代になる)
犬に制限をかけ、イエス・ノーの2択の問題を出すことで判断力を磨いていくのが最も簡単な方法でしょう。
例えば、
一本の線を地面に引きます。これを先に超えるのはあなたか犬か?
これがテストだとして、正解はあなたが先に超える、だとしたらこの超簡単な2択問題で正解できるでしょうか!?
ポイントは制限をかけるということ。ただ問題を出すこととは違います。
①時間的制限
今日中、一週間以内、一ヶ月以内、一年以内など、問題クリアの期限を設定すること。
②空間的制限
線を超える距離を50cm、40cm、30cm、20cm、10cm・・・と狭めていく目標を設定すること。
③方法的制限
リードやおやつなどの道具を使う、少し使う、全く使わない、など道具の使用制限を設定すること。
まあこんな感じです。レベルに応じて制限を強めるか緩和させるか決めましょう。
犬への制限であると同時に自分への制限でもあるので、自らを律することが犬を律することに繋がります。(これ大事)
犬の方は問題をクリアし、制限を解除されれば、より自由を手に入れていく仕組みです。
無限のチャンス&初めから完全に自由では、犬は知性など磨く必要性も必然性もありません。
制限の絶妙な調整こそが犬の知性を磨くコツなのですね~♪
今日はここまでとします。続きはまた明日!
M・ダックス、りき君のお宅に新しく仲間に加わったアヤちゃんです。
今日はお泊り前の練習ということで日帰りトレーニングに参加してくれました!
天気もいいので公園を散歩して最高のひとときを過ごします。
吠えない、噛まない、いいダックスです。
トレーニング積んでいけばさらによくなるでしょう。
他の犬との交流もあまり経験ない様子のアヤちゃんですが、
モカ君と歩いて少し慣れたかな。
荒川彩湖公園です。
初めて訪れましたが、静かで良い所です。駐車場もタダだし!
この辺は公園が連なっているので犬の散歩にはうってつけ。
広場もあるのでトレーニングするのにもグッドですね。
アヤちゃんも初の遠出でしたが全く問題なし♪
パラドックスとは逆説、逆理などと訳されます。
命題があって、それを紐解くと、受け入れがたい結果が出てしまう。(単なる矛盾とは違い真理である)
ネットで調べれば色んな例が出てきますが、分かりやすいのだと、
「クレタ人はうそつきであるとクレタ人が言った」というパラドックスがあります。
①もし本当にクレタ人がうそつきなら、このクレタ人は正直にうそつきだと言っているのでうそつきではなくなる。
②もし本当にクレタ人がうそつきではないのなら、このクレタ人はうそを言っていることになる。
こういう無限ループが続くのがパラドックスです。
もう一つはダチョウ倶楽部さんのネタから。
「絶対に押すなよ」です。あの熱湯風呂のやつ。
態度、態勢としては「押してくれ」と言ってるのに、口では「絶対に押すなよ」と。
お約束で押されるのですが、オチが分かっていても安定して面白い!
しつけにおいてのパラドックスに、この「押すなよ」系統のものなら無数にありますね。
口では「~~」と言っているが、態度は「~~」と言っている的な。
くどくなるので書くのは遠慮しますが、要するにしつけで大事なのは言葉ではなく、態度・行動ということ。
もう一ついっときましょう。
竹原ピストルさんの名曲「よーそこの若いの」のサビです。
「よーそこの若いの、俺の言う事を聞いてくれ。俺を含め、誰の言う事も聞くなよ」
こういう表現方法は面白いですね。理屈を超えて「自分らしく生きろ」という熱い気持ちが伝わってくる気がします。
しつけにそのまま置き換えると、
「よーそこの犬よ、俺の言う事を聞いてくれ。俺を含め、誰の言う事も聞くなよ」
私なりに解釈すると、
①言う事を聞いてほしいのはまず間違いないでしょう。
②しかし、言う事を聞かない部分も可愛いと思えてしまう。(愛嬌という)
一見、矛盾しているようですが、両方とも真理なのでパラドックスなのですね。
この問題を解決するには、
犬の成り立ちを考えることです。(参考:砂山のパラドックスの履歴現象と同じ)
狼から始まり、家畜化されて、使役されて、現在の愛玩犬にまで至ります。
もし犬が言う事をきかなかったのなら、使役できないし、家畜化もされなかったでしょう。
なので犬は本来は言う事を聞くものと思い定めること。それが犬の定義とします。
この決め事から出発すれば、道が大きくそれることはないはず。
犬が言う事を聞くべきなのか、聞くべきではないのか、この答えは、その成り立ちが関与しているということですね。
最後に、言う事を聞かせたいのに全然聞いてくれない!と嘆いてる飼い主さんは、
「急がば回れ」のことわざ(パラドックス)の通り、遠回りに見えても確実な道を行くことですよ♪
新年一回目の合同トレーニング会でした!
天気こそ良かったものの、やっぱり寒い・・・
そんな中でもたくさんの方にご参加頂きました~♪
いつもありがとうございます!
今回は初参加の方も多かったのでテーマは「褒めの抑揚」にしました。
トレーニングを始めると、最初から最後までずっと苦労するのがこの褒め!
声の強弱、褒め方のバリエーションを増やす、などは初期のうちに身につけたいスキルですね。
食べ物などのご褒美を与える適切なタイミングを掴むのはもうちょっと後のこと。
間違いなく犬が喜ぶような褒め方ができるようになれば最高ですが、これは私もまだ全然ムリ・・・!
喜ばせよう、という意図がチラッとのぞいた途端に犬はしらけてしまうもの。
率直な気持ちを犬にそのまま伝えるだけでいいんです。
まずは恥を捨てて声を出すことからやってみましょう♪