自分がエサにされること!
これが犬にとっての恐怖です。
触られると咬む犬、テリトリーに侵入されると咬む犬、人間そのものを怖がる犬がいます。
段階別になってますがどれも全て、自分がハンティングされることに繋がります。
捕食者=人間(だから人間を怖がる)
侵入者=敵(だから近づくと怖がる)
接触=捕獲(だから触れられると咬む)
こんな感じでしょうか・・・!
犬は動物ですから本質として「食うか・食われるか」という世界なのです。とてもシビアですね。
例えば物音に反応して吠える犬の場合、
吠えて飼い主さんに危機を知らせるわけですね。
「大丈夫、怖くないよ」となだめる飼い主さん。よくあるケースです。
これは恐らく、ますます元気いっぱい吠える結果に繋がります。
何故か?
物音に反応→不審者が近くにいると察知
吠える→敵が来るぞ、危険だぞと警告
これに対して、
なだめる→よく知らせてくれたね、えらいぞ~
と、なってしまうわけです。
大切なのは問題点の捉え方だと思います。
犬は人間のように高度な心理は働かないこと、そして犬にとっての恐怖は「食われること」ということを前提として、
正しい対処法とは、
物音は怖くない、つまり「敵」はいない、だから吠える必要はないと教えることです。(危険はもともとないのですから)
まずは「物音の原因を見せること」です。
お家で外の物音に反応するならば外に行き、現物を見せて、慣れさせる。(車、ネコ、鳥、人間など)
もし宅急便屋さんに吠えたりするならば、玄関まで犬を連れて行き、「敵」ではないと教える。
これで改善の兆しが見えればよし。犬からしたら「なぁ~んだ、そうだったのね、早く言ってよ~」となります♪
あと、よく似ていますが恐怖心とは異なる問題の場合もあります。
家に来た友達などにずっと吠えかかる場合、これはもはや恐怖心云々ではないですね。(不特定多数の相手)
だって原因は明らかだし、何回も会ってる人でも、何かされたわけでもないのに、何年経っても吠えやまないですし。
犬にとって「原因不明の物音」や「知らない人」や「敵」は脅威になりますが、
飼い主さんが「この人は敵ではないよ」と根気強く何度も教えているにも関わらず吠え続ける場合・・・!
これは恐怖心ではなく、主従関係の問題と受け取りましょう。
ただ、この友達だけはどうしてもダメ。思い当たる節もないのだけれど・・・というケースもあるでしょう。(特定少数の相手)
これに関してはやはり何か原因があるはずです。現場を見ればプロのトレーナーならば一発で見抜くでしょう。
では最後ですが、
恐怖心を乗り越えさせるコツです。
あなたが仲間意識をもつこと。愛犬の見本になること。
他人に吠えるならば、他人に積極的に話しかけて、この人は敵ではないと教えていく。(当然吠えさせないことが前提)
他犬に飛びかかるならば、他犬に積極的に会わせて、相手の犬をあなたが触ることで敵ではないと教えていく。
少しずつ慣れさせるのがポイントです。
一気に触れ合いや挨拶をさせてもビックリするだけですから。
みんな仲間だと分かれば愛犬も怖がる必要がなくなり安心して過ごせますね♪