たしか岡本太郎氏だったと思いますが、
ただ単に奇抜なファッションをする人を指して「服に着られている」と。
そういうのは個性とは言わないのだと。
な・る・ほ・ど~!と思ったものです。
そして個性とは「何でもあり」ではありません。人様に迷惑をかけないという基本があってその上に個性があります。
簡単につけたり外したりできるものでもありません。強いて言うならにじみ出てくる「味」みたいなもの。
しぶいとか、まぶいとか、凛としてるとか、さばさばしてるとか。
具体的に何というわけではなく、こういう表現がありますね。これは個性であり、その人が持つ独特の味です。
親からもらった姿形も個性には違いありませんが今回は内面的なものに焦点当てましょう。
犬が吠えるのは個性でしょうか?
犬が咬むのは個性でしょうか?
いえ、これは個性ではなく、本能です。個性で片づけては犬が気の毒です。
だって、どの犬だって本能は持ってるものですよ。それを個性というのはちょっと・・・
個性というのは唯一無二のオリジナリティ感あふれるものじゃないと!
おすわり一つとっても、前足に後ろ足を寄せるのか、後ろ足に前足を寄せるのか?
素早く座るのか、のんびり座るのか?
おいでの場合は、喜んで来るのか、いやいや来るのか?
真っ直ぐ来るのか、寄り道するのか?
これらは、「おすわり」と「おいで」ができるという結果は変わらないけども、
どう座るか、どう来るか、というプロセスが違うのですね。ここに個性が出ます。
結果的に座らない、来ない、というのは個性じゃあないのです。結果が違うのですから。
犬が何故吠えるのか?その理由に個性が潜んでいます。
本能だけで片づけては大雑把すぎます。
基本のしつけをして本能は抑えているけども、「〇〇の時」だけは吠えてしまう。
これは個性かもしれないし、もしかしたら基本が中途半端なのかもしれません。
一つだけ言えるのは基本がないのなら個性もへったくれもないということです!!(本能があるだけ)
個性は味であり、魅力にもなります。
基本があり、応用の段階で個性が出る、やがてそれが魅力となるということです。(ベテラン役者みたいに)
まずは基本を身につけること。奇をてらったファッションではなく~♪