さて、しつけにおいてのメリハリとは何でしょうか?
それは、
緊張と弛緩です。
第一にリードの扱い方が挙げられます。
ヒモとかツナとも言われたりしますが、正式名称はリードです。
なぜなら、犬をリードするからです。リードされるのではなく。
リードがゆるんでいればリラックス状態であり、
リードが張っていれば緊張状態になります。
例えば、散歩してる時に他の犬と出会ったとします。
この時に無意識にリードをギュッと持って愛犬を緊張状態にしていませんか?
リードが張れば、飼い主さんの不安はビビビ~っとリードを通して伝わり、犬は緊張します。そして不安になります。
でも、リードをゆるめておけば、「うちの場合は吠えかかってしまう・・・」となったりするわけです。
リードをゆるめてリラックスさせているのになぜでしょう?
答えは「緊張感がない」からです。
ゆえに本当のリラックスもありません。
犬はどうしていいのか分からない、常に落ち着かない状態なのですね。
緊張と弛緩があって、「緊張感」が生まれ、そこから「解放感→安心感→信頼感」などが生まれます。
リードは完全なるマニュアル操作です。
リードを張る、ゆるめる、張る、ゆるめる・・・この先に緊張感があるということ。(変化がポイント)
上記の例の場合、他犬と出会った時だけどうこうするのではなく、普段からリードを使いこなすことが大事ですね。
車に例えると、ずっとオートマ車に乗っていたのに、急にマニュアル車に乗る事態になると運転がままならないですよね?
これと一緒で、犬としてはずっとオートマ操作(自分の自由)だったのに、急にマニュアル操作(飼い主の指示)されても対応しきれないわけです!
リードの他にも、姿勢や声のメリハリがあります。
かがむのか、姿勢を正すのか?柔らかい声か強い声か?などなど。
これらの総合が犬のしつけにおいての緊張感につながるのだと思います。
最後に、犬というのはペットであり癒しの存在ですが・・・
やはり動物であるという点は忘れてはいけませんし、ある程度の緊張感をもって飼育すべきです。
例えば森の中で野生の熊にばったり出会ったらものすごく緊張しますね?
オオカミがいたとしたらこれも緊張するだろうし、小学生くらいの子供だったらキツネやタヌキでも緊張するのでは?
これは野生が相手だからです。
でも相手が犬だと全くもって油断してしまいます。
これはペットだからです。
でも犬も時として本能が目覚めることがあるのです。それを抑えるのがしつけなんですね。
愛犬の不安や緊張を消す為には・・・野生動物と出会った時のような緊張感をもってしつけをすることですよ♪