「しつけの主導権」とはおかしな言葉です。
本来、しつけというのは親が子に対して行うものなので主導権も何も考える隙間もないほど決定してるはずですから。
しかし、犬の場合は話が別です!
なぜか立場があべこべになったりするのですね。
つまり、しつけられるべきはずの犬の方が主導権をとり、しつける側の飼い主さんが犬に従っているという構図です。
原因はまあ色々なんでしょうが、犬はただ可愛いだけの生き物ではないのは確かかと。
オオカミの時代から受け継がれている爪と牙は今も健在!
場合によっては一触即発の事態にもなりかねません。
事が起きてからでは遅いので、トラブルに先んじて愛犬のしつけはしっかりとしておきましょう、というのが私の主張。
さて、主導権の話しですが、
例えば、
サッカーだと相手チームとボールをとりあいますね。
ボールを持っている方が主導権をとっています。
シュートを打つことも可能になるわけですが、まだゴールを決めたわけではありません。
でもまずはボールをとることが先決です。「ボール」=「主導権」をとらないとゴールを目指せないのですから。
もしかして、ず~っと相手(犬)ボールになってませんか??
あと、ボール支配率(ボールを持ってる時間の割合)が高ければ勝てる確率も高くなるのが理屈ですが、
現実はそうなるとも限らないのが面白いところ。ボールを一瞬で奪われて一気にカウンターでゴール決められて負けたりします。
主導権はその時々で移り変わるものなんですね。
さて、犬のしつけの場合だと目に見えるボールのようなものはありませんが、どうすれば主導権をとったと言えるのでしょうか?
答えは簡単!
あなたの前に犬が出ていたら主導権とられてます。
あなたを見ようとしないなら主導権とられてます。
これは「歩行」で改善できます。歩くことで主導権を取り返しましょう。
歩く「位置」はどこがいいのか、「誰」と歩いているのかを教えてあげるのですね。
犬がまるで一人で歩いてるような感じで好きなようにを臭いかいだりマーキングしたりしながら歩いている。飼い主さんはそれについていく。
これをサッカーで例えると、相手がドリブルしてくるのを止めるどころか後ろからついていって、ゴール決められるのを見守っているようなものです。
これではほとんどオウンゴールのようなもの・・・ゲームになりませんね!
しかし、犬のしつけはゲームではないし、勝つためにやるわけではない!と反論があったとします。
要するに、何のためにしつけをするのか?という疑問です。
これはやっぱり勝つためなんですよ。犬にではなく、自分にです。
幸せも夢も犬のしつけも自分で掴みとるものではないでしょうか。(しつけは犬と力を合わせてね)
負け試合というのがありますが、負けると分かっていても初めから諦めてるのと、挑戦するのとではその後に大きな差が出ます。
戦略的な捨て試合とかは全く別の話しで、基本的には勝ちに行く姿勢が大切なんだと思います。
犬のしつけも負け試合のような気持ちだと主導権はとれません。
主導権をとる!という気を持ちながら、勝つための戦略(しつけ)を学べば必ず良い結果が出るはずです。
さあみんなで勝ちにいきましょう~♪