秩序とは、正しい順序や社会の決まりのことですね。
例えば我々には長幼の序というものがあります。
子供は大人を敬い、大人は子供を慈しむ。
年をとってるから偉いというわけではありませんが、年上と年下にはやはり秩序はあるもの。
兄貴分や弟分、親分や子分というように、それぞれ分相応の待遇とか対応をしないと変な感じになります。
また、いくら能力が高くても年少者が年長者に向かって無礼な態度では、ものすご~く反感を買いますね。
大人同士ならば多少の年齢差はあまり関係なく、一人の人間として「対等」に接するのが普通かもしれません。
さて、犬のしつけにもこういう秩序というものがあります。
群れの秩序を保つ為に、リーダーが存在しますし、序列もやっぱりありますね。(明確にあるものだが変動的)
別にことさらリーダーになろう!などと意気込まなくても大丈夫ですが、
愛犬が家族という群れを乱すこと、秩序を乱すことは見過ごしてはいけませんし、乱れをどう鎮めるかが飼い主さんの腕の見せどころ!
こうなると必ずリーダー論、アルファ理論にぶつかってきます。
リーダー論とは、リーダーが群れの秩序を保つ役割を持ち、もっと言えば支配者になることで群れを統率するというアレです。
なので犬をしつける時は飼い主さんはリーダーになりましょう、と。
上記のような昔ながらの単純なリーダー論はもう流行らないですが、リーダーを完全に否定することもできないでしょう。
一つ言えるのは、リーダーとして何かを犬に命じるのは間違っているということです。
トレーナーとして犬に命じてもダメだし、飼い主として命じてもダメ。
立場とか職業なんて犬には全く関係ないですから・・・!
支配とか服従というのも人間が作り出した言葉であり概念なので犬には関係なし。(気にしてるのは人間だけ)
リーダーについて論じるのが先ではなく、実際にあなたが愛犬にとってリーダー的かどうかが先なのです。
私の結論としては、
秩序を保つ役割は犬ではなく我々にあるということ。
そして秩序を保つ方法はリーダーになることではなく、愛犬と意志疎通できるようになることが第一歩!
意志疎通できればお互いを尊重して穏やかに話し合い(非言語コミュニケーション)をして意思決定できるようになります。
そこまでいけばリーダーとか命令などもはや必要ない段階です。もちろん犬はしゃべりませんが、会話できちゃいますから。
我々が秩序を安定させて初めて犬と人間が対等になれるのですよ~♪