ここで言う動機付けとは、
「犬に行動を起こさせる為の理由&衝動を持たせること」と考えてもらえば良いです。
例えば、オスワリをしたらご褒美を与えるとします。
これによってオスワリができるようになったならば、犬がオスワリする理由は「ご褒美をもらう為」ですね。
これを外発的動機付けというのですが、ご褒美を与えることで犬のやる気を引き出していくわけです。
効果は絶大!?かもしれませんが、これだけだと持続性がなく、つまりご褒美が出ないとやる気もしぼんでしまいます。
例えば、無駄吠えをしたので大きな音で驚かせて叱ったとします。
これによって吠えやむならば、犬が吠えやんだ理由は「音に驚いた為」ですね。
これも外発的動機付けで、不快な刺激によって犬の行動を矯正していくわけです。
最初は効くかもしれませんが、そのうちに音に慣れて効果は薄れていくでしょう。
上記のように外発的動機付けは初めは効果が高いですが、ご褒美も罰もやがて慣れて、効果は薄れてくるものです。
これを克服するには内発的動機付けが必要です。
内発的動機付けとは「その行動そのものが楽しい」という心の状態ですね。
子供も犬も楽しく遊んでる時はまさにこれです。(遊び行動そのものがご褒美になってる)
しかし、犬のしつけにおいてこれを実践するのは理想的ですが、かなり難しいのが現実ですね・・・!
遊んでばかりいてもしつけはちっとも進まないし、楽しいことばかりじゃないのがしつけなので。
2種類の動機付けをうまく組み合わせたらよいのですが、口で言うほど簡単なことではありません。
これを可能にする為のキーワードは「知的好奇心」だと思います。
ただ楽しい&ただの遊びではなく、知的で楽しい&知的な遊びに変換していきましょう~。
例えば、アイコンタクトとったら遊びが始まり(ご褒美)、オモチャを出さなければ遊びは終わってしまう(罰)、と教えたりします。
遊びの中にもルールがあると犬にきちんと伝える事が大事です。頭使わせたら頭が良くなりますよ。
例えば、仔犬なら甘噛みをしてくるでしょうが、これは構ってほしい気持ちの表れなので、実はしつけのチャンス!だったりします。
手を噛んで楽しむのではなくて、しつけ&遊びで構ってあげ、楽しませる。
逃げることで「ついておいで」を教える。立ちはだかることで「オスワリ」「アイコンタクト」を促す。オモチャを振って興味をオモチャに向けるなど。
こんな感じで知的好奇心を刺激しながら遊んでいただけなのを、いつの間にかしつけに繋げるのが理想です。
犬に行動を起こさせる理由&衝動を持たせる(動機付けする)には、
このように犬に頭を使わせ(知的=外発的動機付け)、犬に構うこと(好奇心=内発的動機付け)です。
心から「もっとやりたい」「もっとあなたといたい」と犬に思わせることが大事なのですね♪