木を見て森を見ず。
目の前の細かい事にとらわれると全体が見えないことから、
物事はその「部分」と「全体」をバランスよく見るように、という教訓だと思います。
それが物事の本質を見極めることに繋がるのですね。
さて、犬のしつけにおいてはどうでしょう。
部分とは、肉眼で見える範囲の犬です。
例えば、散歩で他の犬に吠えてしまう場合。
「ああ、うちの犬はどうしても吠えてしまう」という一部分を見ます。
しかし、それは果たしてその犬の本質かどうか?木を見て森を見ずになっていないか考えてみましょう。
例えば、「いつも吠えるのに今日は吠えなかった」という一部分を見たとします。
「この場所だと犬に会っても吠えない」とか「子供たちだとより吠える」とか色々あります。
それらはパズルのピースのように全体のごく一部です。
まぎれもない事実だけれども真実とは限りません!
では全体とは何か?
それは過去・現在・未来の範囲の犬です。
大事なのはその犬の過去と現在を比べて何がどれだけ変わったかということ。
そう言われれば、昔に比べて今はこの部分は吠えなくなったかも、などと勇気付けられたりしませんか?
自分の気持ちを上げていくことも大事ですよ。(犬が失敗しても同調してめげない)
さらに言えば、理想の未来へ繋げるには現在何をすべきかを考えること。
そう言われれば、トレーナーに基本が大事ですよ~!と何回も言われたなぁ、と気付いたり。
その犬の歴史を見つめ、未来まで見据えることが本質を見極めるコツなのです♪